家づくりは終わりを考えることから始まる 家づくりを始める方へ

思想

理想の家を描く前に持つべき思想の軸となる部分があります

私が実際に家づくりをする際に持った”思想の軸を知っていただくことで

この記事をお読みいただいている

どなたか一人の理想を描くきっかけになることを願います

この記事は家づくりを考える軸のインスピレーションを受けていただく記事です

実例やその解説と言った記事とは異なり

歌詞の無い音楽から何かを感じるように

「あゝこんな感じね。」と

あくまで一人の思想を俯瞰でお読み頂けると嬉しいです

最後に一枚だけ写真があります

自邸の終わりについて考える

理想の暮らしとは何か

家づくりを始めると多くの方が第一に考えることです

しかし私はここで悩みました

単なる人であり

家づくりをしたことがない私

そんな当時の私に

何の道標もない真っ白な中に

理想の自邸を創造できるはずがありません

とは言っても私の性格上

何もしないということはしませんが

間違える可能性の方が高くあまりにも無謀です

そもそも正解がない訳ですから

理想の自邸とは

という問い自体が難しい事です

私はここで立ち止まり発想の転換をして

考えるべき問いを変化させました

それは理想を考えるのではなく

”自邸の終わり”について考えるということ

この土地に建つ私の家が

最期どんな姿になり

そこに住む私はどんな人間になり終わるのか

時代の流れと共に変化する人と家

共にある両者は互いに終わりに向かいます

ではなぜ”終わりを考えるか

終わりを考える事で今歩むべき道がわかるからです

夢や希望に満ちた新しい住まいづくりにも関わらず

終わることを考えるとは一見間違いの様に感じますが

終わりを考えるからこそ夢や希望を抱くべきなのではないかと私は思います

その土地や時代の変化

哲学的要素を交え住まう人の変化に合う家づくり

私は思想の軸を得ました

未完成を創造する

そして得た思想の軸をもとに描くべき理想は何か

私の答えは

未完成の家を創造することでした

人はいつか終わりがあり

未完成である今やるべきことがある

形ある建物は未完成であるから人と共に変化できる

未完成という要素は家に心を宿します

家と共に

終わりを迎えるその日まで

どんな変化を感じて生きたいか

向こう何十年と共に過ごす家が

人の変化を妨げてはいけない

そして日本古来から伝わる和の心

自然との調和を忘れてはいけない

人と家が今日あるべき姿は何か

家づくりとはそういうことなのかも知れません

理想の終わりを迎えるその日まで

良い家は人に寄り添い

人も家に寄り添います

最後に私と植栽の影を家の壁に映した写真です

この記事をお読みいただきありがとうございました

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